2Bブロック研修会

7月1日(土)石井北小学校で、2Bブロック主催のブロック研修会がありました。

PTA写真

愛媛県西条市にある知的障がい者施設「のらねこ学かん」館長、塩見 志満子先生をお招きし、「“絆” 地域・家族」という演題でお話をしていただきました。

57歳の時に、世の中のために自分に何かできる事はないかと考え、歩くのが不自由な子供たちのために、体育の教師を退職して小屋を建てたのが、のらねこ学かんの始まりだそうです。

それまでの塩見先生の人生は、壮絶なものでした。

貧困で、芋や麦しか食べるものがなく、それさえも食べられない日もあり、餓死と常に隣り合わせでした。
貧困から抜け出すために、将来教師になりたいと担任の先生に相談しますが、4年制大学は、お金がかかるので難しいと言われます。唯一の選択肢として、短大に行って体育の教師になることを進められ、短大に進みます。体育が大の苦手で、大変苦労しますが、人一倍の努力で乗り越え、体育の先生になったそうです。

四人の子供を授かりますが、二人の息子さんを順に亡くされます。
長男を白血病で亡くし、また、次男を不慮の事故で亡くします。
次男はプールの授業中、子供たちの悪ふざけで、誰かに背中を押されて転倒し、そのままプールに落ちて命を落とします。
誰がやったのかと犯人を捜そうとしますが、ご主人が、犯人捜しはやめよう、許してやろうと訴えます。最初は何を言っているのか信じられなかったそうですが、犯人探しによって、その子供や家族が、罪を背負って生きていかなければならないのならと許すことを選択し、事故ではなく、心臓麻痺で亡くなったと、死亡診断書に書いてもらいます。

今となっては、ご主人のいう通りにしてよかった、と塩見先生は話されます。

憎しみからは何も生まれません。人を恨むのではなく許すことが大事で、そうすれば人は優しくなり、人が優しくなれば、地域全体が優しくなれると。

塩見先生が公演中何度も言っていたお言葉です。

l五体満足に授かった命を、誰かのためにつかってほしい。

lこの町を優しくしてほしい。

l人は死んでも死なない。世のために尽くし、語り継がれる人になってほしい。

l大切なのは、金や地位ではなく、助け合って生きていくこと。

l子供たちのいいところをみつけて、沢山ほめてあげてほしい。

l家庭や地域を笑顔で守ってほしい。

マイクを使わずに、体全体で訴えかける話し方はとても力強く、80歳とは思えない、エネルギッシュな講演会でした。

「人を許す」という事について、改めて考える機会を与えてくれました。

人を許すことは、とても難しいことで、インドの政治家ガンジーも、「弱いものほど相手を許すことができない。許すという事は、強さの証だ」と言ったように、誰でもできることではありません。

皆が寛容になり、互いに許しあえるようになれば、塩見先生が仰ってたように、世の中はもっと優しくなることでしょう。まずは、家族に優しくすることから、始めて見てください。