第2回学校保健安全委員会

日時:12月11日 火曜日 14:00~
場所:多目的室

NTTドコモ講師の堀切万友美先生をお招きし、「スマホ・ケータイ安全教室」が行われました。子供のスマホ・ケータイ利用がテーマということもあり、55名の参加がありました。
堀切先生は、松山市内の各小学校で同様の講演をされているそうです。

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まず、現在の子供のスマホ・ケータイの所有率について、2・3年前は高校生以上の学年の所有率が多かったが、今では中学1年生の8割が、小学校高学年の6割が持っているという現状の説明がありました。
こうした中で、トラブルの心配や長時間利用による依存の心配もあるので、安全な利用をして欲しいとのお話がありました。

スマホ・ケータイ利用によるトラブルには、SNS等での知らない人とのトラブル、また仲間内でのトラブルがあり、その数は年々横ばいで減ることがないそうです。
子供は、姿の見えない人とのやりとりに対して抵抗がなく、小学生にとったアンケート結果では、89%がこうしたやりとりについて「特に怖くない」、また77%が「SNS等で知り合った人に実際に会ってみたい」と答えているそうです。

今回、中高生向けの講座でも使用する、トラブル事例の再現ドラマも資料として紹介されました。
SNSを通したつながりから、知らない人でも簡単に相手を信用してしまうようになり、話を聞いてもらい、共感してもらうと相手に心を許してしまい、実際に会って犯罪に巻き込まれるといったケースもあるそうです。

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また、現在動画投稿サイトが人気で、ダンスをする様子を投稿したもの等が多くありますが、顔を出すことは危険だという認識をもっと持って欲しいとのことでした。動画に限らず投稿された情報には、個人や住所が特定されるものが多く、ストーカー被害に遭うこともあります。個人が特定できる写真や、名前の投稿等、個人情報は載せないよう気を付けなければならない、とのことでした。

小学生によく起こるトラブルには、SNS上の言葉の勘違いもあります。言葉がうまく伝わらずに誤解を生み、トラブルになることもあるそうです。
そのような場合には、顔を合わせて直接話せば解決できることが多いので、文字でのやりとりに頼らず、直接コミュニケーションをとる大切さを、大人が子供に伝えていく必要があるとのことでした。

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最後にまとめとして
・ケータイ・スマホの利用を子供任せにせず、利用実態を大人が把握すること
・フィルタリング機能を活用し、不適切なサイトやアプリへのアクセスを防ぐこと
・家庭で利用のルールを決めて守らせること

この点に気を付けて欲しいとのお話でした。

ケータイ・スマホは、本来子供との連絡手段として、安心・安全のために持たせたものなので、それがトラブルの原因とならないよう、利用方法やルールを見直して、安全に使いたいものです。
貴重なお話が聞けた講演会でした。