第1回坊っちゃん学習「おそうじセミナー」

日時 : 令和3年 10月1日(金) 10:00~
場所 : 多目的室1

今年度の第1回坊っちゃん学習は「おそうじセミナー」でした。講師は、高岡さん・小泉さんで、高岡さんは、石井東小のご出身だそうで、「おやじの会」のメンバーとしても活動されています。今回のセミナーでは、ハウスダスト対策について重点的にお話をしていただきました。

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私たちは日頃何気なく掃除をしていますが、その目的は「家族が健康に過ごすため」だと言えます。ハウスダストによるアレルギーが近年多いこともあり、「健康を考えた掃除とは?」という観点から、アレルギー予防のための掃除について教えていただきました。

ハウスダストとは、1mm以下のほこりのことを指し、花粉やダニ、ダニから出たフン、人から出たフケやアカ、食べ物のくずなども含まれます。普段の生活一週間で、家中で約100g、ポテトチップス1袋分ものハウスダストが溜まるそうです。アレルギーを考える上で特に気を付けたいのは、ダニ由来の物質です。ダニ自体も増殖する上に、ダニの死骸やフンは徐々に粉砕されていき、人が吸い込むと、アレルギーを引き起こす原因となります。

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現在屋内にいるダニの90%は、人を刺さない「チリダニ」で、適応環境が気温20~30℃・湿度60~75%となっており、人が過ごしやすい環境は、チリダニにも過ごしやすい環境となっています。家の中でダニが多くいる場所として「カーペット等の敷物類」があり、毛足のあるものなので下にダニが潜みやすくなっています。さらに最もダニが多いと言われるのが「布団」で、布団干しは乾燥させることでダニの増殖は抑えられますが、取り込む際の布団叩きは、ダニの死骸などが粉砕されてしまうので、止めたほうがいいそうです。布団を丸ごと洗う方法が一番のダニ対策になるそうです。

ハウスダストは小さいので、人が動いて生活している間は1m程の高さに浮遊しています。ハウスダストは床に落下していくまで8~9時間かかるそうなので、掃除するベストなタイミングは、朝一番や昼間出かけて帰ってきた夕方など、床にほこりが落下した後がいいそうです。舞い上げずに掃除することや、ほこりは目に見えたときにはかなり溜まっている状態なので、見えていないときからこまめに掃除することが大切とのことです。ほこり取りにすぐ使える道具を身近な所に置いておくことで、家族で協力して掃除する習慣をつけて欲しい、とのことでした。

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フローリングはほこりを舞い上げないようモップを、カーペットやラグなどは掃除機を使うといいようです。掃除機の排気はほこりを巻き上げてしまうので、掃除機をかけ終えた方向に排気口を向けること、またペーパーモップは取ったほこりの保持力が低いので、使用後はその都度交換すること等の注意点もありました。レンタルモップなどは、モップに吸着剤が付いていて保持力の高い物もあるので、上手に使っていくと効果的に掃除ができそうです。

お話の終わりに、ペーパーモップや吸着剤がついたモップ等の、ほこりの保持力を確かめる実験を見せてもらいました。また、トイレ掃除についてもお話していただき、便器にあらかじめ汚れの付着防止のために洗剤を吹きかけておくと、汚れが付いても水ですぐ落ちることも、実験を通して紹介していただきました。

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今回聞いたセミナーの内容を、普段の掃除で上手に取り入れて、負担を減らしながらも効果的に掃除をしていきたいと思いました。貴重なお話をありがとうございました。