日時:令和元年7月6日 土曜日 9:00~12:30
場所:石井東小学校 体育館・プール
PTAとおやじの会の共催で、親子救命救急講座とプール遊びを行いました。
愛媛県立中央病院 救急看護認定看護師の山崎 誠さんをお迎えし、
心肺蘇生(胸骨圧迫)とAEDの使用方法について学びました。
最初に流れたメッセージビデオ。心臓突然死で、10代の子供たちが命を落としているというショッキングな内容でした。
心臓突然死は、高齢者だけに起こるのではなく、年齢に関係なく誰にでも起こりうるのです。
心臓突然死で亡くなる方は、年間7万人。1日200人の方が命を落としています。
心臓突然死の原因の多くは、心室細動という不整脈です。
救命するためには、迅速な心肺蘇生と電気ショックが必要です。
日本にAED(自動体外除細動器)が普及してから、心臓突然死の救命率が上がりました。
胸骨圧迫だけの実施でも、救命率は2倍に上がりますが、AEDと併用することにより、救命率は4倍になります。
ただ、胸骨圧迫とAEDを併用しても、助からない命もあります。
石井東小学校には、3台のAEDが設置されています。
場所は、職員室、保健室、体育館です。
どこにAEDがあるのか知っておくことも大事です。
救命救急処置の流れは、3段階に分かれます。
- 119番通報とAEDの要請
- 胸骨圧迫
- AEDを使って電気ショックを与える
動画を見ながら、それぞれの段階に沿ってどう対応するのか、皆で練習をしました。
1. 119番通報とAEDの要請
倒れている人がいたら、まず周囲の安全を確認し、声をかけます。
反応がない、呼吸がおかしい場合は、大声で周りに助けを求め、119番通報とAEDを要請します。
2.胸骨圧迫
すぐに胸骨圧迫を開始します。
本日の講習会では、あっぱくんライトを使用して練習をしました。
ハート型の心臓部は、正しく押すと音が鳴ります。
119番通報をして救急車が到着するまで、平均8分の時間がかかるそうです。
その間、1分間に100~120回のテンポで、絶え間なく胸骨圧迫を続ける必要があります。
一人で行うのはとても大変です。他の人と交代しながら、胸骨圧迫をつないでいく方法についても学びました。
3.AEDを使って電気ショックを与える
一人は胸骨圧迫を続けながら、もう一人はAEDを準備します。
電源を入れ、音声の指示に従います。
パッドは、心臓を挟むように貼ります。
自動解析をしている間や、電気ショックを与えるときは、胸骨圧迫は行いません。
電気ショックのボタンを押す際は、体に触れている人がいないか、周りの安全確認が大切です。
救急隊が到着するまで、胸骨圧迫を続けます。
一通りの救命救急処置の流れを学んだあと、動画を見ながら、シナリオに沿って実演しました。
実際、目の前で人が倒れている所に遭遇したら、パニックになるかもしれません。
でも、その時に勇気をもって行動し対応すれば、助かる命もあります。
いざというときに自分自身をPUSHするためには、救命救急についての知識を持つことが大事であり、
また、冷静に対応するためにも、定期的な講習会への参加が必要だと感じました。
講習会終了後、子供たちはおやじの会のメンバーと一緒に、プール遊びを楽しみました。
プールの後のかき氷も大人気でした♡
来年度も同じような催しがあったら、また是非参加したいと、多くの子供たちが言っていました。