6月30日(木)10:30~11:30 多目的室で第1回学校保健安全委員会が開催されました。
講話
演題「子どもの話の聴き方」
講師 愛媛大学教育学部准教授 相模健人先生
相模先生は、20年ほどスクールカウンセラーをされていたそうです。今回は子供の話の聴き方についてワークを交えながら楽しくお話ししてくださいました。
まず、隣の人と一組になり、じゃんけんゲームをしました。負けた人は、言葉に出さず最近楽しかったことを思い浮かべます。勝った人は、その様子を見て、一声かけるというものでした。その後、何人かの保護者に先生がインタビューしてどのような様子だったか話してもらいました。子供の話を聴くときは、耳だけでなく目や心など全身で聴き入ることが大事というお話でした。
<子供の話の聴き方>
1 . 知らない態度
先生がスクールカウンセリングをする場合は、事前に先生から情報を得ているのですが、子供の話を聴くときには知らない態度(一段下の立場)で聴くそうです。子供に悩みや問題がある場合、何が問題かということは、子供自身がよく知っている場合が多いそうです。聴き手は、解決するにはどうすればいいのか教えてもらう、考えてもらうという立場で話しをするそうです。そうすると子供は教える側となり、自然と話すことも多くなり、一段上の立場なので自由に話せるそうです。
2.言ったことをそのまま繰り返す
聴き手になるとき、相手の言葉をそのまま繰り返すのは、簡単なことですがわりと有効だそうです。言ったことをそのまま繰り返すことは、その話に興味があるよ、もっと話がききたいなというメッセージになるそうです。ここで、注意することは、何気ない言葉でも、話し手なりの思い入れや意味を込めて言葉を選んでいるので、そのまま言葉を変えずに繰り返すことだそうです。子供は、ボキャブラリーが少ないけれども、子供なりに一生懸命に言葉を選んでいるのでそれを大事にして話を聴かなければいけないそうです。
3.キーワードを見つける
子供が、繰り返していう言葉や、思いを込めて話す言葉に着目して質問をするそうです。例えば、子供に「今日どうだった?」と質問した場合、高学年生くらいになると「普通。」という答えが返ってくる場合が多いそうです。しかし、普通といっても、「普通の一日」は皆違うので「あなたの普通の一日は、どんな一日?」という風に質問するそうです。このような質問の仕方は、オープン・クエスチョンというそうで相手がどう思っているのか、具体的なエピソードを聴きながら話を聴くそうです。
4.オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョン
オープン・クエスチョンでは人によって答えが違いますが、これとは反対に「両親との関係はいいですか?」とか「けんかをしましたか?」などのYES,NOで答えられる、こちらの考えを確認するような質問はクローズド・クエスチョンというそうです。クローズド・クエスチョンからは得られる情報が少なく、オープン・クエスチョンを使うほうが、よりその人の思いが聴きだしやすいそうです。ただ極度に緊張していて話しにくい場合などは、いきなり思ったことを話してと言ってもさらに緊張するので、そういう場合はクローズド・クエスチョンから始め、緊張が取れたらオープン・クエスチョンに移るといいそうです。
5.コンプリメント
子供が相談にやって来るということは、問題があってもあきらめず、何とかしようとしている姿勢の表れです。その際には、子供を褒めねぎらうことが大切です。問題は解決していなくても、その努力を誉めねぎらうことをコンプリメントするというそうです。コンプリメントされることで子供は意欲が失われず活性化されるそうです。これが解決していこうとする原動力になるそうです。
<ワークの様子>
ここで、また先ほどのじゃんけんゲームのペアでお互いに最近大変だったことを話して、コンプリメントするというワークが行われました。最初は、初めましてという雰囲気で話し始めましたが、皆さん自分の体験談を話されているうちに、あちらこちらで笑い声も上がったりして、とても和やかな時間でした。
6、資源(Resource)
その人の解決を築く支えとなるものを資源(Resource)というそうです。例えば、ピアノの大好きな子の場合は合唱コンクールで伴奏をするとか、嫌なことがあっても家族や友人に話を聴いてもらえると楽になるというようなことだそうです。この資源(Resource)はどんな人でも探せばあるものだから、それを探して生かしていきましょうということでした。そして、是非子供さんの資源(Resource)になってあげてくださいとのことでした。
以上のことは、子供さんの話の聴き方としてお話ししましたが、ご家庭で子供さんの話を聴く時に思い出していただいて、出来そうなところから試してくださいとのことでした。
最後にPTA家庭教育部長さんより、今日のお話しを生かして子供の話を聴き、より良い親子関係を築いていきたいですとの閉会の挨拶があり、会は終了しました。

