2018年2月9日 NPOえひめ足の健康さぽーと倶楽部から御堂正江先生をお招きし、「子供たちの足の健康」をテーマにお話しをしていただきました。
御堂先生は30年前に、靴工房という靴屋を夫婦で経営されていました。
オーダーメイドではなく、既製品の靴が出回るようになり、お客さんから足のトラブルについて相談を受けるようになります。
ドイツ式フットケアの勉強をし、間違った靴選びは、足のトラブルだけではなく、体にも影響することを学び、足の健康づくりの大切さを人々に広げるための活動をされています。
<子供の足の特徴と靴の選び方について>
子供の足の骨が、大人と同じようになるのは17歳ごろで、小学生の足はまだまだ未完成の状態です。
子供の靴選びはとても重要であり、大きめの靴を履かせたり、小さい靴を履かせたりすると子供の足の形成や歩行に悪影響を与え、O脚・X脚等の原因にもなります。
足の健康は、脳の発育にも影響します。
靴を選ぶ時は、下記の事に注意しましょう。
- 靴を履いた時に中で足が動かない、踵のおさえがしっかりした靴を選ぶ
- 指先は動かせる程の余裕があるもの
- 紐靴がよい。靴の中で足が前にずれるのを予防する
大きめの靴を履くと、歩行のたびに指先が前にずれてしまい、外反母趾や巻爪等の原因になります。靴と足が一体になるよう子供の足にフィットした靴を選ぶことが大切です。そのためには、半年に一回くらいの頻度で買い替える必要があります。サイズは、かかとから一番長い指の長さから5ミリから1センチ余裕がある長さのサイズを目安にしてください。
また、子供の足のトラブルは、保護者、子供自身ともに気が付かないことが多いため、2か月に一回程度、入浴時などに子供の足の裏を見て、胼胝(タコ)や巻き爪等がないかチェックしましょう。
<参加者からの質問>
Q:足幅が広い足の靴の選び方は?
A:足幅が広いからといって大きめの靴を選ぶと、指先が前にずれて痛みが出ます。
踵がきちんと合った靴を選びましょう。
Q:魚の目ができるのですが、、
A:大きめの靴を履き続けると、足裏に偏った過重がかかるために、魚の目ができやすくなります。
Q:大きめの長靴を買って履かせているのですが、、
A:長靴も足にフィットしたものを選びましょう。インソールで調整してもいいでしょう。
<歩く時の姿勢について>
まず立ち姿勢の確認です。
- 腰幅に立ち、正面から見て左右の膝・足先がまっすぐで、膝が伸びている。
- 横から見た時、耳・肩・くるぶしが一直線である。
- 腹筋を使い、腰を後ろ寄りに置く
意識して良い姿勢を心掛けながら歩くことが大事です。子供たちの姿勢を時々チェックして修正してあげましょう。
講演の最後に、参加者全員で姿勢を確認しました。
今までは、子供の靴選びの際に重要視していた事は、価格やデザインでした。すぐに成長するからと、サイズも大きめのものを選んでいました。
講演の後、間違った靴選びは子供の成長に悪影響になることを知り、靴選びへの見方が変わりました。
子供がきちんと成長できるよう、子供の足に合った靴を選びましょう。